こんにちは、ワンオペ育児ぴのずんです。
この子の将来のために何か始めたい
まだ言葉も発しない我が子を優しく見つめながらも、検索魔になる日々。
気づけは「知育グッズ」がAmazonのレコメンドで表示されていませんか?
そんな早期教育に興味があるパパやママにおすすめの書籍。
「学力」の経済学を
ご紹介したいと思います。
それでは、レッツゴー!
■作者ってどんな人?~学力の経済学
教育経済学者の中室牧子さん。
慶應義塾大学卒業後、NYのコロンビア大学で博士号を取得した才女。
ですが…実は、子育て経験なし。
それでも子育て中のママパパから絶大なる支持!
ご本人すら疑問に感じているほどだったそうですが、ある講演会の終わりに
「子供が小さいうちにお話を聞けてよかった。知らなかったらヤバかったわ」という子供連れのママに出会い、教育経済学からみる子育てに関する科学的根拠を伝えることに意義があるんだ!と気付かされたそうです。
■「学力」の経済学 目次
第1章 他人の「成功体験」は我が子にも活かせるのか?
第2章 子供を「ご褒美」で釣ってはいけないのか?
第3章 「勉強」は本当にそんなに大切なのか?
第4章 「少人数学級」には効果があるのか?
第5章 「いい先生」とはどんな先生なのか?
目次を読んだだけで、母としては読みたくなる一冊です。
■育児本としての「学力」の経済学の見どころ
「学力」の経済学。
本のタイトルを見ただけで
「あぁーイヤ!」「難しそう!」
と、思われるかもしれませんが、
実はシンプルに
「教育に関する巷の疑問に科学的根拠で答えます!」
という内容になっています。
たとえばこんな例です。
子供をご褒美で釣ってもいいの?
ほめ育てはしたほうがイイの?
ゲームをしている子は暴力的なるの?
こちらの疑問に対して、科学的根拠を示しながら、詳細に解説した結果は
ご褒美で釣っても「よい」
ほめ育てをしては「いけない」
ゲームをしても「暴力的にならない」
です。
詳細は本書でご確認いただきたいのですが、いずれもデータに基づいた内容ですので、いろいろなブログや本で見てきた、あの話…科学的根拠ってあるのかな?と、この本を読んだあとは考えずにはいられない、そんな一冊です。
「学力」の経済学【電子書籍】[ 中室牧子 ]■早期教育の効果はあるのか?~幼児教育が大事
中国や韓国では学校での超競争社会は有名な話ですよね。
「あんなに受験をさせて子供が可愛そう」
と思うこともありますが、多くの親は「我が子がスタートラインに遅れてはいけない!」という強い危機感から早期教育に投資しています。
本書では「子供にかけるお金と時間はいつが適切なのか」という問に対して
もっとも収益性*が高いのは、子供が小学校に入学する前の就学前教育(幼児教育)です。
※「1年追加的に教育を受けたことによって、子供の将来受け取る収入がどれぐらい高くなるか」を「教育の収益率」で表します。
と述べられています。
なんと教育は早ければ早いほど、効果的、だそうです。
子どものIQは高くなり、経済的にも豊かになることが多いというデータ結果がでています。
■幼児教育で必要なことは「自制心」と「やり抜く力」
「幼児教育が大事」
なんということでしょう…あぁ、あの可愛そうな受験戦争を我が子にさせなけばいけないのか!?
今からでも英才教育を始めたほうがいいのかしら?
と思う方もいるかもしれませんが、少し朗報です。
本書では幼児教育によりIQを将来的に上げることができた「ペリー幼稚園プログラム」を紹介しています。
結論だけ言うと、幼児教育の中でも「非認知能力こそが一番大切で、それは自制心とやり抜く力を鍛えることが大切」だと語っています。
早期に先取り教育のような算数や読み書きなどは、8歳ぐらいになると他の子供が追いついてくることが多いということにも衝撃を受けます。
■非認知能力の伸ばし方とは
さて、この非認知能力。
一体、どのように伸ばせばいいのでしょうか。
自制心については筋肉のように鍛えると良いとされ、自己コントロールするために目標に対して、計画を立てて実行することを繰り返すことを挙げられています。
本書では「日本でのしつけ」として嘘をついてはいけない、他人に親切にする、ルールを守る、勉強をするという4つことを親から学んだ子どもは、学ばなかった子供と比べ年収が86万円高かったことをデータで示しています。
やり抜く力は「頑張れはできるんだ!」という自信の積み重ねがとても大事なので、部活動や生徒会、課外活動、奉仕活動など、目の前の定期試験で点数を上げることでやめてしまうことがないようにと注意を促しています。
そして、何よりもこの非認知能力の向上はIQを伸ばすだけではなく、誠実さ、忍耐強さ、社交性、好奇心の強さを培うことで、年収や学歴だけではなく、犯罪数まで低下するそうです。
もう、いいことづくしです。
■学力の経済学を読んだ感想
こちら2015年の書籍のベストセラー。
東大に合格しました!とか、ケンブリッジに合格させました母とか、たしかに教育系の本の多くは「体験談」が多いですが、将棋の藤井くんがモンテッソーリ教育をやっていたこともあってか、今また「非認知能力を鍛える」系が再注目されていますよね。
私も1児の母として、子供と向き合う中、本書の中にでてきた方と同じように「あぁ早く読んでいて良かった!」と思わされた1冊でした。
この本で学べたこと
・早期教育は価値がある
・悪い友達に流されやすいので、気をつけよう
・「勉強しなさい」と母親が娘に言うのは逆効果でしかない
・非認知能力に注目するのが大切
・その話には「根拠・データ」はあるのか?と疑問をもつ
乳幼児だけではなく、小学生、中学生の子育てを頑張っているママパパにもおすすめです
それでは、また、素敵な本に出会えたら、記事アップしていきたいと思います。